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9月 26

『ブーツ色々な話、No.3 理想的なカンティングに強制するには?!』

週明けはスッキリ晴れるって予報でしたが晴れませんね!

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ストレッチするラスカ運動公園からの景色も冴えません(*_*;

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桜の葉も落葉しはじめすっかり秋模様ですが、なんか感じない、暖かいからでしょうね?!

ようこそ!! COMPE 104 おやじのブログへ。

昨日は『理想的なカンティング』についてお話ししましたが、ご理解頂けましたでしょうか?

ショップごとにカンティングについては色んなお考えがあるのは事実ですので、

多少、困惑されるところもあるとは思いますが、暫くお付き合いください。

さて、今日は第3回『理想的なカンティングに矯正するには?!』です。

矯正方法を説明する前に、こんなケースがありましたので聞いてください。

フラットで踏める状態でカントを計測したところ、右足は+3.5度 Lは1.5度

右足ブーツカント調整機能でアッパーカフをフルに外へ、

そして内側にカントパーツを挿入し0.5度に強制し、

左足ブーツカント調整機能もフルに外へ、0.5度に強制できた。

オリジナルカスタムインソール作成後に

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ズレてる分のカンティングが調整出来るコルクを張ることをお勧めしましたが、

翌日滑ると理由から時間がなかったため、途中の状態でお持ち帰り頂きました。

滑走後、ご来店頂いたお客様からは、

『全くエッジに伝わらない、足裏に圧が感じなくて上手く滑ることはデキなかった』と、

そうなんです、アッパーカフを外方向に調整した方法では、

足裏の重みは小指側に集中し、

母指球から内踝までの踏みつけラインには重みが無い状態だったのです。

極端な話ですが、インソールと足裏の踏みつけラインには空間がある状態です!

この中途半端な調整方法では、脚形状と数値、見た目はベストカントではありますが、

理想的なカンティングには程遠く、矯正出来たのではありません。

ここが一番のポイントです。

その誤差、その空間を埋めてフラットに踏め

足元から矯正できるカスタムインソール(コルク調整付き)が必須ということになります。

ではどんな手順で『理想的なカンティングに矯正する』のか?

水戸市○様の場合を例にご説明いたします。

 1)アッパーカフ調整
①ノーマルインソールを装着しフラットで踏める様、アッパーカフを調整

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2)2回目のカンティングチェック(1回目はブーツ選びの際)

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R:+3度 L:+3.3度のX脚

3)カスタムインソール作成

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 4)カスタムインソールにコルクを貼り、ズレた数値分の傾斜付ける。

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①理想の数値よりプラスの場合(+1度以上)

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・母子球側が高く傾斜のついたインソールを作る。

②理想の数値よりマイナスの場合(-1度以上)

・小指球側が高く傾斜のついたインソールを作成する。

③理想の数値の場合(0~+1度)

・母子球と小指球、踵がフラットのインソールを作成する。

5)インナーとアッパーシェルの間にカントパーツを入れる。
①理想の数値よりプラス2度以上の場合、内側に入れ、0~+1度に強制。

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①理想の数値よりマイナス2度以上の場合、外側に入れ、0~+1度に強制。

 6)3回目のカンティングチェック&微調整

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R:+0.8度 L:+1.0度の適正な範囲

①微調整はインソール傾斜の調整(削る&貼る)
②カントパーツの調整

7)4回目のカンティングチェック&矯正終了
*矯正は3度(プラス・マイナス)以上は下記の理由で出来ません。
1)ブーツの当たりが出てしまう。
2)足首・膝・股関節に違和感が出る。
3)底が厚くなるため、足裏が使いづらい。

○月様のお言葉

『今までのブーツと違って快適!そして真上から踏める、しっかり立てる感じで、凄くいい感じです(^^♪』と、

その後、先シーズン滑っていただいた感想は、

『スキー操作が楽で上手くなった様な気がする、早く来ればよかった』と、

嬉しいお言葉を頂きました(‘ω’)ノ

『理想的なカンティング』は年齢や目的、レベルに関係なく必要不可欠なものです。

ベストにカンティングされたブーツで滑ってほしい、これがCOMPE 104 私の願いです。


現在の自分自身の状況(58歳)

10年程前から、歩行を気を付けるようにしてから、+4.0度だった右脚が少しずつスクエアに!

その歩行は、毎朝のウォーキングやジョギングでつま先が開かないように、

特に右足のつま先は内向きになった感覚で歩いています。

その歩行の原点は、スキーはパラレルで滑るところから来ています。

またこの話は別の時に詳しく話したいと思います。

2016年2月から使用ブーツ:2016-17 REXXAM Power REX M130R 25.0cm

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矯正前はR脚が+2.0度、L脚が+0.5度でした。

右:アッパーシェルのカント機能をマックスに外にカスタムインソールに母子球側を高く傾斜を付け、

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左:アッパーシェルのカント機能をノーマルに、カスタムインソールはフラットに加工してあります。

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右脚が+0.5度、L脚が0.5度のベストなカントに矯正出来ています。

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右足インソール内側が高く傾斜を付けています。

インソールは毎年変えるブーツに合わせて作り替えたり調整したり、

常にカンティングに拘ってブーツを履いています。

メーカーの方々からの話では、

インソール傾斜を付け足元からカンティングしているショップは?

全国でも当店のみの様です。

今となっては、自分自身のレベルアップを目論んで出来たインソールが良かったため、

このマテリアル、オリジナルカスタムインソール(コルク調整付き)をご提供している次第です。

次回は『インソールの重要性?!』です。お楽しみに。

ブーツ選びで悩んでる、カンティングで悩んでる方がいらっしゃいましたら、

是非是非、COMPE 104 オリジナルカンティングシステムとブーツ創りをご利用ください。

レベルアップ、目標達成、楽しく安全なスキーをサポートさせていただきます。

他店でご購入のブーツでもご利用頂けます。

ご来店の際は、

現在ご使用のブーツとソックス、 金具調整するスキー板、

カント計測できる服装(短パンやジャージ)をご持参ください。

市村までお気軽にご相談ください