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9月 25

『ブーツ色々な話、No.2 理想的なカンティングとは?!』

久々に良い天気になりました!

朝からは記憶にないほどです!?

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蕎麦の花が満開、秋そばが待ち遠しいですね(^^♪

ようこそ!! COMPE 104 おやじのブログへ。

12年前の私自身の事がこの話の発端です。

あるメーカーのサービスマンからカンティングして頂きながらの一言は、

『このカントでは脚のシルエットが出ないし、ターン弧が均等じゃないでしょ?』

その時のカント数値はR:+4度、L:-0.5度

だから上達は期待できないねと、言わんばかりのコメントでした(*´з`)

正しくその通りで、

そのカントがズレていたことで結果が得られていなかったのが現実でした。

じゃ、カントを合わせればベストカンティングに強制すればなんとかなるのではないのかと?

そこからベストカンティングは?理想的なカンティングとは?

カンティング数値は幾つなのか?強制の手法はどうしたら良いのか??

そこで、プライベートの滑りの中でカンティング機能を調整したり、

インソールを何枚も作成し入れ替えて、

0度、+0.5度、+1.0度、+1.5度、+2度のカントで滑った。

テストを重ねること2年、やっとその答えが見えてきた!!

数値は膝の中心位置が内側に0.5度

手法はブーツカント機能調整とカンティング加工したインソールだった!!!

理想的なカンティングを強制的に合わせてたことで、

技術選の順位も10位代に上がり、その後10年間北関東大会に出場し続け、

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現在58歳ですが県技選シングルとして居られるのは、

一つの要因として、

これから語らせて頂く『理想的なカンティング』のお陰と実感しています。

前置きが長くて申し訳ありません(*_*;

では、本当に大事な『理想的なカンティング』を語らせて頂きたいと思います。

皆さん知っての通り、スキーの上達の一つとして重要なのは『ポジショニング』です!

ポジショニングは3つに分かれると思います?

1.前後バランス(左右軸:前傾過多・後傾)

2.高低バランス(高いポジション・低いポジション)

3.左右バランス(前後軸:真上からの自重)

この3つのバランスを習得するには『理想的なカンティング』は欠かせないと思います。

理想的なカンティングとは、

スキー板がフラットでブーツを履いた状態で膝の中心が、

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ブーツ中心の垂直方向より0.5度~1度程内側に位置する理想的なポジショニングです。

*志向や目的、骨格等により多少数値は異なります。

理想的なポジションを確保出来たことで、スキーにロス無く力が伝わり、スキー操作性もアップし、

『競技のタイムアップ』

『基礎スキーの技術向上の習得』

『安全に楽しく』

全てのスキーヤーをサポートする大切なポイントが理想的なカンティングです。

しかし、昨年度、117人実際計測してみるとなんと12人だけが許容範囲に!

たった約1割が理想的なカンティングでした。

例1)男性の方(X脚):R脚+2.5度 L脚+3度

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膝が内側に入ってしまうX脚、

脚の内傾角の許容範囲が狭い為に角が立たず、ズレの多いターンに成ってしまう。

また、外脚が内側に入ってしまい、更に内脚のエッジングはフラット気味の為、

上体は外傾してしまい内脚が外脚と同調しないX脚シルエットに、

外脚は加重と外力のやり取りがし難く、内脚に自重が載せられない。

特にカービングスキーに適さないカンティングです。

例2)男性の方(O脚):R脚-0.5度 L脚-1.0度

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膝が外側に逃げてしまうO脚、

X脚とは逆に、膝の内傾角の許容範囲が広い事で角が立ちすぎて、

カービングはし易いが、雪質の良い状態しかスキーの特性が出せない為に、

アイスバーンやコブ・小回りなどのズレ操作が難しい。

スキー操作が上体先行になり内倒しやすくなる。

同調感が無く内スキー引っかかり転倒しやすくなる。

例3)男性の方(くく脚):R脚+2度 L脚-1度

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左右非対称のターン・シルエットが出やすいくく脚、
R脚がX、L脚がOの為に、左右のターン質、大きさ、シルエットがバラバラで

自ら滑りで調整が必要になる、怪我にも繋がる。

例4)男性の方(ストレート脚):R脚+0.5度 L脚+0.5度

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理想的なのカンティングな脚

キレとズレのコントロールが容易、外脚内脚が同調してカービング特性が引き出しやすい。

大幹主導の切り替えも下肢主導の切り替えもし易く操作性が格段にアップする。

力・自重のロスが無い為、疲れないスキー運動が実現するなど

スキーを滑走する上で欠かせない事がわかる。

*上記の4タイプのカンティングをご覧頂いた様に、

『理想的なカンティティング』の重要性がお解かり戴いた事と思います。

COMPE 104に関わる全てのお客様に理想的なカンティングで滑って頂きたいと願っています。

次回は『理想的なカンティングに矯正するには?!』です。お楽しみに!!

☆お知らせ☆

履きごこちが良く、カンティングが合うことで、

パワーが伝わり操作性が良いBOOTSを求めてる皆様、

上達できるBOOTSを探してる皆様をお待ちしています。

ご来店の際はカンティング出来る服装(短パンやジャージ)にソックスをご持参下さい。

また、ブーツ選び&ブーツ創りには時間が掛かりますので、

ご来店の際はお知らせいただければと思います。

ブーツ創り(インソール作成とチューンナップ)が発生する場合は、

2~3回のご来店を頂く場合があります。

遠方の場合で何度もご来店できない場合は、

午前10時頃までにご来店頂き、一日かけてBOOTSを創らせて頂きます。

*但し11月~12月の週末は除かせていただきます。(平日はOKです)

では、ご来店お待ちしています。

SKIやBOOTS、マテリアル等のお問い合わせは

TEL:0296-75-1044

compe104@snow2.net 市村まで